※雛祭り前に書いた記事です
雛祭りの思い出
「こんにちは。お雛様。一年ぶり」
ひとつひとつ丁寧に包んだ人形を箱の中から出して家族で飾り付ける。一年に一回の楽しい行事。
家には雛壇のお雛様がありました。おじいちゃんとおばあちゃんが買ってくれたそうです。
雛祭りシーズンになると自然にお雛様を出してる。
雛壇が高価なものと知らなかった小学生の私はお雛様を飾ることを当たり前と思っていました。
お雛祭りが近くなると小学校の友達がお休みの日に家に来て、
ケーキとひなあられを食べて「きょ~うは楽しいひなまつり~🎵」大きな声で歌いました。
友達の一人がお雛様のほうに体をむけて座ってずっと眺めています。
「雛壇いいなあ。大きいね、うらやましい」
友達はそう言いました。
(何でだろう?)
私は不思議に思いました。(○○ちゃんちにもあるだろうに…。)
疑問は友達の家に招待されて解けました。
雛祭りシーズンは終わってるのに飾ったままの雛人形。ケースに入ったお雛様とお内裏様で棚の上に置けるサイズでした。
「小さいでしょ。一年じゅう出しっぱなしなんだよ。そら(名前)ちゃんちみたい大きなの買えないから」
友達は私の家をお金持ちと言いました。そんなことを思ったことがなかったので驚き、
ちがうよ!
否定したい気持ちになってました。
うちは欲しいものをおねだりしても「買えないよ」と言われてたからです。
表面に見えてるものがそのまま真実でないこと、
当たり前と思ってたことが誰にでも当たり前ではなかったこと。
私は友達の雛人形がうらやましかったです。雛壇のお雛様は顔が遠いけど、友達のお雛様は近くよく見えました。
きょうは楽しいお雛祭り。
今年もケーキとひなあれ、白酒を添えていただきます。
今週のお題「雛祭り」でした。
ご訪問ありがとうございました✨